「外国語の習得も挫折もしない方法」

言葉に「ゴール」ってある?

あると思っている人は、挫折する人だと思う。目的を持っている人、「モチベーション」がある人。

ほとんどの人は「外国語の検定」がモチベーションになっているけど、あれは習得ではなくて、対処療法だと思う。

検定があるから仕方なく短期的に外国語を頭に刷り込ませているだけで、使わないでしだいに忘れていく。中学の中間テストと同じ運命になるでしょう。

モチベーションのモチベーションは「お金」だと思うけど、具体的に外国語でお金を稼ぐイメージをしている人はどれだけいるんだろう。そんな先のことがモチベーションになるのかな。楽しい海外旅行でさえ、外国語を習うのはおっくうなのに。

モチベーションを探してるあなたは「挫折の賭場口」に立っている。

外国語の習得は「2つ」しかないと思う。「やるしかない」か「おもしろい」か。仕事で使うことが決まっているか、なんとなくおもしろいか。「おもしろい」は習得に時間は掛かるけど、楽しいから挫折しないだろう。挫折しないというより、そもそも頑張ってない。

仕事でやるしかない人は「最短最速」で習得する方法を探せばいい。とっくに動いているだろう。とはいえ、ゴールが「お金」だけだとシンドイ。もし「英語」を習うんだったら「某国の大統領のSNSをリアルタイムで読む」などの楽しみも必要。

「おもしろい」と思ってる人はどうするか? この人も最短でも最速でもないけど動いていると思う。マイペースで少しずつ習得していく喜びを、日々、しみじみ感じているだろう。

ボクも「おもしろい」と思っている人。今日もしみじみ、聞き取れなかった中国語が聞き取れるようになった喜びを感じている。習い始めとは「別人」じゃん。

中国語の「用」とか「要」とか「有」って、最初は全部「ヨウ」にしか聞こえなかったけど、何回も聞くと違いが分かる。知ってる単語が増えると、文脈で予測もできるようになった。

ほとんどの人は、「おもしろい」の一択しかないと思う。こればっかりは外を探してもないから自分の感覚に聞いてみるしかない。「しかない」なら、とにかく動いてみよう。これは「言葉の習得」だけでは、もちろんない。

「おもしろいそう」と思えるものにいきなり出会えることは、まずない。「おもしろそう」が「おもしろい」になることは、もっとない。でも動かないと、なにもない。めんどうだけど、頭の上のへなへなのアンテナを、ときどきピンと立たせる気持ちは持ち続けよう。

といって、全然、きっかけは「お金」のためでもいいと思う。それだけだと続かないけど、習得していく過程が「おもしろい」と感じることはあるので、とにかく始めることだと思う。

「勉強する」ってそもそも、勉強する前の自分と勉強した後の自分が変わっていく、アップデートしていくことなのです。自分がアップデートしていくのを「味わう」ことぐらい面白いことってないんだけどな。

勉強の「成果」ってそんなに大事かな。成果って結果、つまり情報だからAI、「情報電卓機器」に任せればいい。人間のやることは、やりがいは「過程」にしか残ってないと思う。

ボクも「おもしろい」から英語と中国語とドイツ語を勉強している。

中学でまったく勉強しなかった英語を始めたのは「とりあえず海外に一人旅に行くのに必要そう」だからで、「ドル」があればなんとかなると内心は思っていたから、実際そうだったけど、やっぱり「必要そう」じゃ覚えなかったなあ。

でも、それなりに勉強したから「もったいない」という理由でまた始めた。もう、打算しかない。単語も文法もある程度は覚えてたけど、リスニングがビックリするぐらいできなくて勉強。少し聞き取れるようになって飽きている。モチベーションというのは難しい。

中国語も「なんとなく中国語は隣の大国だし必要でしょ」。実家でヒマだから単語を1から覚える。「漢字」だからビックリするぐらい読める。「できるじゃん」と調子にのって500ぐらい単語を覚えるというより、ほとんど知ってるけど、微妙にアジャストしてモノにする。

いざ、リスニングすると、まったくといっていいほど聞き取れない。「J」「S」系が多すぎるし、基本「1文字」だから、一瞬で聞き取って聞き分けないとイケない。しかも、かなり早口。

「一歩進んで二歩下がる」だけど、進んだところに道はできているから、気がつくと最初に立っていたところより進んでいるんだね。道はあっという間にケモノ道になるから継続が大事なんだけど。

ドイツ語はドイツという国が「おもしろそう」だから。ヨーロッパの中心という打算もある。ドイツ語、なかなか難しいね。英語の「a」だけで12種類ある。「the」もしかり。

名詞に「性別」があるから一つ一つ覚えなきゃだし、「3」は「ドライ」って言うんだけど、「ダイ」にしか聞こえなかっけど、何回か目にちゃんと「ドライ」に聞こえる。もうドライにしか聞こえない。動詞もコロコロ変わるし、形容詞も……よくやってると思うよ。

「おもしろい」はスゴイね。

英語も中国語もドイツ語も入門から初級ぐらいだけど、このまま続ければ中級ぐらいはイケそうだ。なんだかんだ、外国人と普通に会話できればいいからこのぐらいのレベルでいいと思う。

「言語」は知らない世界を知るためのツールだから、ゴールなんていらない。

うまくしゃべるとか、間違えないでしゃべるとかより大事なのは、しゃべりたいことがあること、知りたいことがあること。誰かのジャッジをおそれて「おもしろい」を見失わないで。

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